事例紹介

SS400とは

熱間圧延鋼板の一種でSTEEL STRUCTUREの頭文字を取りSSと呼ばれております。
STRUCTUREの名称ですが広く一般的に使用されている鋼材で使用目的は構造用だけでなく橋梁や船、自動車、建物等、広く使用されているメジャーな鋼種で 板・丸棒・形鋼とさまざまな形状で流通しております。
では頭文字以下の400とは何を示しているか?それは引張強度を表しております。
Mpa(N/m㎡)=400~510N/m㎡に収めると規格で定められております。
含有の炭素が低い為、熱処理に不向きで、硬度は低いですが逆に言うと加工しやすい材料です。
溶接は出来ますが板厚50mm以上を使用する場合は溶接構造用鋼材のSM材を使用します。
硬度が要求されたり摩擦が起こる部分にはS45Cが多く使用されます。

化学成分

C -/Mn -/P 0.050以下/S 0.050以下

機械的性質

・降伏点・耐力(N/m㎡)
t16mm以下 245以上 /t16~40mm以下 235以上 /t40~100mm以下 215以上 /t100mmを超える物 205以上
・引張強さ(N/m㎡)
400~510
・降伏点・耐力・引張強さを測る為の試験片の規格
t=5.0mm 以下の場合 JIS 5号
t=5.0~16mm以下の場合 JIS 1A号
t=16~50mm以下の場合 JIS 1A号
t=40mm以上の場合 JIS 4A号
・曲げ性
角度180°
内側半径=厚さの1.5倍
曲げ性能を測る試験片の規格=JIS 1号