コラム

純ニッケルとは

ニッケルは原子番号28、原子量58.69、FCC構造(面心立方構造)を持ち、融点1450℃、密度は8.9x10³(比重8.9)、弾性率は約207Gpa、剛性率はおおよそ75.5Gpaです。

優れた展延性があるので冷間、熱間圧延、引抜加工、鍛造がし易く、鉄よりは低いが強磁力性であり、耐食も良く、500℃以下では安定しており、特に淡水、海水、中世、アルカリ性水溶液に対し耐食性がとても良いです。

ニッケルはチタンと同様、価格が非常に高い金属であり、ニッケルはコバルトと同族の金属で非常に美しい銀灰色の光沢を持っております。
ニッケルが単体として使用され始めたのは約200年前からでカナダ、ロシア、ニューカレドニアは主な産地です。

ニッケルの一般的な精錬法は硫化鉱である(Ni、Fe)₉S₈を溶錬しニッケルを硫化物として濃縮・分離し、炭素で還元して電気精錬する方法。
もしくは酸で処理して溶出したニッケルを電解・分離する方法の二種類があります。
純ニッケルは部品として使用される事は非常に少なく、普通はニッケル合金としてや合金添加元素として消費されております。

純ニッケル、ニッケル合金の試験片テストピースをお探しの際は是非アサヒビーテクノまでご一報下さい。