鋳鉄とは約2~6.7%の炭素を含んだ鉄が鋳鉄です。
この高い含有量の炭素はセンタイトあるいは黒鉛のどちらかの状態で存在し炭素の昌出や折出状態は冷却速度・ケイ素の含有量に影響される。
鋳鉄は鉄・炭素(5~6.7%)・ケイ素(3%以下)系を基本とする金属で、その他の合金元素を含有するものもあり
その他の含有量の違いにより鋳鉄の性質が異なってきます。
鋳鉄は鋳鋼と同じで鋳造され固まった状態で使用される重要な材料であり炭素を多く含むことで鋼にはない特徴と持ち合わせています。
特に黒鉛は強度と延性がほぼ無く、切り欠きとして働く為、黒鉛が多いほど、また大きいほど鋳鉄の強度、靭性、延性は低下します。
また、素地の組織にパーライトが多くなり、微細なほど強度が上がります。
鋳鉄は引張強さが鋼に比べて弱く、抗折力と衝撃値は顕著に弱いです。
しかし抗圧力が引張強度の3~4倍程度と大きくコンクリートに近い特性を持っている為、圧縮力のかかる部材には最適です。