コラム

セメント・コンクリート・モルタルについて

現代社会において不可欠なセメント・コンクリートについて調べてみました。
古代、エジプトやギリシャ、ローマで解釈を広げた意味でのセメント(石灰・石こう・火山灰土から作られたモルタル)が建物に用いられておりました。現代使用されているセメントは1824年、イギリス人のジョセフ・アスプディンによって発明されたポルトランドセメントが基礎となっています。(※ポートランド島で取り出されるポルトランド石は当時、建築用の最高級の石材であり、外観がそっくりな為にポルトランドセメントと命名)

セメントは石灰石とケイ酸質粘土を基本的な原料としており、高温で加熱・焼成して作られます。

コンクリートはセメントと水と砂利また必要に応じて骨材や混合材を加えた物で引張には弱いが圧縮には強い特徴があります。

モルタルはセメントに砂と水を加えて固めた物です。特徴は腐蝕に強く、熱にも強い為、住宅の外壁に多く用いられます。

セメントの分類については日本工業規格では2種類のセメントが認められております。それはポルトランドセメントと混合セメントです。混合セメントとはポルトランドセメントに①高炉スラグ ②フライアッシュ ③シリカ質混合材のいずれかを混ぜたセメントで、混合セメントの特色は高強度、高耐食、伸縮が少ない、光沢が美しい、浸水性が低いとメリットが挙げられます。市場に流通しているセメントの99%以上はこのポルトランドセメント及び混合セメントで占められております。

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