コラム

冷間圧延鋼鈑について

一般的にはみがき材として流通しており、熱間圧延鋼板(SPHC)を常温中で再度圧延した板の事で
プレス成型や打ち抜き加工性が良く加工し易い為にポピュラーな材料です。

種類は主に三種類(一般用:SPCC 絞り用:SPCD 深絞り用:SPCE)があり
ハイフン記号の後に続くのが調質区分(A=焼きなましのまま S=標準調質 1/8硬質=8 1/4硬質=4
1/2硬質=2 硬質=1)となっておりますが私は8 4 2 1 の数字の物は見たことはありません。
また、特にSPCEには時効硬化と言われる製造時よりも一か月程で若干硬くなる事があります。

調質区分の後に来る記号につきましてはD=ダル。数えきれない程の極めて小さく細かいでこぼこを付て梨肌状にした仕上がりです。
自動車、家電、機械等々、ポピュラーな用途に使用されております。
B=ブライド。鏡の様に平で滑らかに仕上げた物です。メッキを施したり、塗装する部品に多く使用されております。

用途としてSPCCは普段の生活に使用される家電等が主流です。(テレビ、冷蔵庫、電子レンジ、家具、配電盤等々)。
SPCDになりますとSPCCに比べ鉄としての純度が高く、加工性も高いので自動車の内外装や電気機器の部品に使用されております。
SPCEですと多様な絞り加工が可能になる為、自動車のフロント部分、フェンダー、ホイール、オイルパンなどの部品に使用されております。

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バリも綺麗に除去しておりますので怪我無くご安心して使って頂けます。
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