コラム

AZ31とは

AZ31とは、Al(アルミニウム)を3%、Zn(亜鉛)を1%含む合金です。
比重が非常に低く、1.78であるため、軽量化を目的として使われることが多いです。
重さはアルミニウムの2/3、チタンの1/3、鉄の1/4にあたります。
振動吸収性や耐クボミなど、電磁波シールド性などにも優れている素材なのです。
電磁波シールド性は、30~200MHzの帯域で90~100dBのシールド効果を発揮します。
携帯やスマホの限界値の帯域カバーが可能です。
安定性にも優れており、比熱特性(178J/cm3・k)があります。
また、強度/比重となる比強度が最大の金属でもあります。
そのため軽いので自動車部品、コンピューター、家電製品などで使われてきました。
放熱性にも優れているため、薄型ノートパソコン等で重宝されています。
非常に優れた素材なのです。

・Mg-Al-Zn系合金(AZ31C,AZ61A,AZ80A)について
化学組成と機械的性質があります。
マグネシウム合金は塑性加工性が劣り、屈伸材には不適切です。
固溶硬化と加工硬化によって、強化することができます。
板や管、棒状などの形状の材料として数多く用いられています。
またAZ31は成形性や溶接性にも優れています。
AZ31はAlが3%ですが、Alが6%含まれるAZ61もあります。AM60合金もあります。
また鋳造用として用いられてきたAZ91合金もよく使用されています。

・水と反応して燃えやすい
実はマグネシウム合金は、水と反応して燃えやすいという欠点があります。
そのため、火事が起きると最悪です。
2014年5月には、東京の町田でマグネシウム工場の火事が起こり、大惨事になりました。
水をかけてしまうとマグネシウムが水素と酸素に分解され、余計に火事が起こってしまうのです。消火作業ができず、大きな火事となりました。
今では消防によってマグネシウム専用消化剤も開発途中とのことです。

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