コラム

GA材(合金化溶融亜鉛めっき鋼鈑)とは

従来の溶融亜鉛めっき鋼鈑(GI材)は加工時にめっきが工具へ付着し目付量が減ってしまう物でした。
また工具に付着した亜鉛めっきにより摩擦の抵抗も大きくなり加工がしづらく,亜鉛が錆るのは早い為、見栄えが悪くなるというデメリットを抱えておりました。
そのデメリットを乗り越え開発されたのでGA材です。GA材は プレス性、塗装性、溶接性を高め自動車を始め、家電や建築関係にも使用されております。
製造方法は冷間圧延鋼鈑をめっき槽でドブ付けし、急激に冷やします、その後再び熱を加える事により冷間圧延鋼鈑の鉄が亜鉛と交わり合金化されます。
めっきが厚ければ厚い程、合金化する為に温度と時間を要します。
合金化の難しい点は鋼鈑の表面から亜鉛と鉄が混じり層になっていく為、鋼鈑に近い箇所では鉄分が濃くなり層の外側では鉄分が薄くなります。
熱が足りていないと層の鉄分が低くなり、層の外側が軟質になり工具に付着しやすくなります。逆に熱が入りすぎてしまうと層の中で鉄分が濃くなりすぎ、固くて崩れやすくなってしまいます。
めっき中98%が鉄分、残り2%が亜鉛という状態で安定するといわれておりますがGA材は安定する前にその中間の段階の調整を加えております。
鉄分、亜鉛、アルミを微妙な熱管理により良いGA材ができるといわれております。

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