コラム

電着塗装とは

電着塗装とは低い濃度の水性の塗料に対象物を入れ塗料(陽極)と対象物(陰極)の静電気を直流し塗装する技術です。
水を電気分解したときに生まれるアルカリ性の利点を生かし酸と塩基を混ぜ互いの性質を打ち消しあう効果で塗膜を付けます。
対象物(陰極)の極近距離で電着塗料が化学変化し液体に溶けないプラスチック(エポキシ系の複数の高分子が結合した多成分の高分子)になり入り組んだ形の部品でも
ピンポールが無く塗装のムラが無く、密着性が高く厚い塗装になります。エポキシ樹脂系塗料で全面が保護されていますので対象物は鉄の場合は防錆効果がアニオン電着塗装と
比べ格段に向上しております。塩水噴霧試験(1,000時間)にも耐えられる塗装です。
電着塗装にはカチオン電着塗装とアニオン電着塗装の二種類がありましたがアニオン塗装は古い技術になり現在ではカチオン電着が主流になっております。
逆にメッキが施されている対象物やアルミに電着塗装する場合にはアニオン電着が向いているといわれております。
これはメッキの上にクリアなアニオン電着が可能な事、またアルミにアニオン電着しますと高密着なコーティングが可能になります。
まとめますと鉄鋼類にはカチオン電着、メッキした物やアルミにはオニオン電着が向いておりますが現在ではアニオン電着をする業者さんが希少となっております。
カチオン電着を施す試験片テストピースがございましたら是非、アサヒビーテクノ 大野までご連絡下さい。