コラム

JIS K 5600-7-6 塗料一般試験方法
-塗膜の長期耐久性-屋外暴露耐候性について~その1~

この規格は2000年に発行されたISO/DIS2801-2を日本工業規格向けに翻訳し若干の技術変更したもので塗料や塗装製品のサンプリング方法・試験方法を定めた規格の一つで異常気象の場所ではこの試験は行わずに一般的な日照時間や大気に向けての塗膜の耐久性を計り屋外暴露試験の種類・屋外暴露試験方法(直接暴露・アンダーグラス)どちらを選ぶかの条件を定めております。

塗料の耐久性は暴露試験よる場所、時期、湿潤度合いにより左右されるので十二分に考慮しなければならない。上海の様な著しく大気が汚染された地域では汚染の種類、レベルが違い過ぎるので暴露試験を避ける。暴露架台の高さ、向き、角度、地面の状態(土・コンクリート・レンガブロック・草むら・砂地)によってもデータが変わってきますので注意する、塗装を施す前に素地を研磨するなり洗うなりを考慮する、素地の状態によって暴露試験結果は左右されます。
逆に暴露試験をする環境が塗装する目的に合っているなら実用的な試験結果が得られ,データ比較用に実績のある塗料も暴露試験する事が良いとされております。

屋外暴露試験は試験する時間が短いと期間期間によりデータが変わる事があるので十分長い期間を取って行うのが良い(少なくとも一年以上~十数年)。試験の再現性と高めるには毎年毎年の春に開始するのが良いと言われております。