人為的に製造された樹脂を合成樹脂といい主に石油を原料として製造され、合成に対して天然のものを天然樹脂と呼ばれその種類として天然ゴム等がありますが合成樹脂は金型などによる成形が容易なので各種日用品など大量生産や工業分野、医療分野においての製品の需要が高く、使用目的や用途に合わせた合成ができるメリットがあり特徴として電気を通しにくい、水分・薬品に強く腐食しにくい、自己潤滑性がある、紫外線に弱いので直射日光下では劣化しやすい、燃えやすい等が挙げられます。
合成樹脂は高分子化学物の一種で合成繊維と合成ゴムを除いた成形品、フィルム、接着剤、塗料として利用されるものの総称を指し、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂とに分けられ、前者は加熱により軟化する(熱で溶ける)樹脂で後者は熱をかけると固まる樹脂で熱可塑性樹脂をプラスチックと呼ばれ更に熱可型性樹脂は使用する環境の違い等により汎用樹脂と高機能樹脂(エンジニアリングプラスチック)に分類される、合成樹脂の特性として軽い、電気や熱の絶縁性に長けている、耐薬品性に長けている等がある反面耐熱性が劣る、熱膨張率が大きい、衝撃に弱い、経時変化がある等も挙げられ、このことから耐熱性についてはあまりよくないことがわかり、判定方法の簡単な手法として外観の変化をみるもの、例えばひび割れ(クラック)、ふくれ具合、変形(そり、曲り、ねじれ)変色、透明性の喪失があり、またこれらの判定結果を数値化する方法として抵抗力を測定するために高熱環境において外部から力を加えた際に形状や寸法を維持する度合いを調べるものがあり、大きく分けて3種類に分かれ荷重たわみ温度(熱変形温度)、ビカット軟化温度(ビカット軟化点)、ボールプレッシャー試験方法という国際電気標準会議(IEC)規格に採用され、電気用品取締施行細目にも取り入れられている試験方法で実使用温度よりも20度高い温度環境下で直径5mmの鋼球を2kg荷重で1時間押し当て、へこみ部分の直径が2mm以下の場合に限り耐熱性があると判断されるものです。