壁・天井ボード用接着剤の接着強さ及びその接着工法の接着強さ試験方法
この規格はJIS A5547に規定されるプラスチックフォームボード以外の壁・天井用ボード類や下地材と使用される接着材の強さ試験方法とその接着工法における接着強さ試験方法について定められております。
壁ボード用接着剤の試験に使用される試験片は引張試験片・引張せん断試験片及び圧縮せん断試験片。
天井ボード用接着剤の試験に使用される試験片は引張試験片になります。
下地材料用の試験片の材質は・木材なら含水率20%以下のひのき・べいひのまさ目材
※この試験片は接着面を機械かんなにて2回仕上げます。
- 鋼板ですとSPCC(JIS G 3141)※この試験片は接着面をペーパー研磨にて仕上げます。
- コンクリート・モルタル・ALCパネルならノンアスベストのフレキシブルボード(JIS A 5430)。
- せっこうボード用はそのまませっこうボード(JIS A 6901)を使用致します。
また、仕上材料の接着試験の使用される試験片につきましては、
- 合板ならラワン合板3もしくは5プライ(日本農林規格に準拠)
- ハードファイバーボード用ならハードファイバーボード(S35/JIS A5905)
- ミディアムデンシーファイバーボードならミディアムデンシーファイバーボード(JIS A 5905)
- インシュレーションボード用ならインシュレーションボード(A級/JIS A 5905)
- パーティクスボードなら13タイプ(JIS A 5908)
- 木毛セメントなら断熱木毛セメント板(JIS A 5908)
- スレートボードならフレキシブル板(JIS A5430)
- けい酸カルシウム板なら0.8けい酸カルシウム板(JIS A 5430)
- ロックウールボードならロックウール吸音ボート(JIS A 6301)かロックウール保温板(JIS A 9504)
- グラスウールボードならグラスウール吸音ボード(JIS A 6301)かグラスウール保温板(JIS A 9504)をする。
壁ボード用の接着剤の試験方法
- 引張試験片:試験片に接着剤を塗布する前に試験対象の接着剤より強いエポキシ樹脂系接着剤などで重さ160gのアタッチメントを付けてから
仕上がり材料の試験片の方に試験対象の接着剤を塗布し下地材料の試験片に乗せ接着させ試験を行います。
- 引張せん断試験片:試験対象の接着剤を塗布する前に仕上材料・下地材料の双方に添え板を接着させてからバランスをとり、
仕上材料の試験片に試験対象の接着剤を塗布し下地材料の試験片へ接着させます。
- 圧縮せん断試験片:こちらはアタッチメントや添え板は必要なく仕上がり材料の試験片に試験対象の接着剤を塗布し下地材料の試験片へ乗せて接着させる。
天井ボード用接着剤の試験方法
現実の施工において仮止めになる場合には試験対象の接着剤を塗布する前に160gのアタッチメント(鋼)を接着させた後、仕上材料の試験片に接着剤を塗布して
スペーサー(鋼線0.8mm JIS A 4309)をはさみ下地試料の試験片に乗せ接着させる。
仮止めではない場合には接着剤と塗布させる前に接着剤の重さの19倍のアタッチメント(鋼)を接着させた後、仕上試料の試験片に試験対象の接着剤を塗布し
仮止めの場合と同様にスペーサーをはさみ下地試料の試験片に乗せ接着させる。
※ゴム系の溶剤は仕上・下地の双方の試験片に塗布させます。
なお試験片の製作の際にて是非当社までご連絡ください。