金属材料の高温腐食試験片について
規格:JIS Z 2290
この規格は加熱発電所・蒸気タービンやその付属装置・地熱発電所や設備の使用される事を想定し高温下で金属がどの様に腐食するかを定量的に調査する事が目的です。
- 高温下でよく使用される材料は炭素鋼・低合金鋼・高合金鋼・SUS・Ni基超合金・Co基超合金・Fe基合金・耐熱鋳鉄です。
- 高温にある設備はプラント機器・ボイラ・ガスタービン・廃棄物処理プラント・化学プラント・石油精施設
- 使用する温度計は熱電対以上の精度の優れた物を使用するのが望ましい
- 熱電対の材料は極力小さく試験中熱電変化がなく高温と腐食の環境に耐えられる物を使用する
- 温度測定は熱電対を校正して試験する。校正は試験する熱電対と同じロッドの中から取出しでも可
- 熱電対の側温での接点は試験片と熱が伝わる様にしっかり触れさせる。もしくは試験片温度の配置を測定出来る様にして
熱電対炉内を絶縁し炉壁からの発せられる熱を防ぐ様にする。
- 金属材料高温腐食試験片につきましては、基本的にはT=1~4x10~30x10~30mmの断面を角形状にしたのもを使用し個数は三個以上を用いる
- 形状についてやむを得ない場合は当事者同士で協議致します。
- 切断面は機械加工後惹き目が残らない様、#320番以上の研磨で仕上げ、選別が必要な場合には刻印もしくは電子ペンでナンバーリングし溶剤や非塩化物の
洗剤で脱脂してから乾燥させる。
金属材料の高温腐食試験片の支給材からの加工につきましては是非当社までご連絡下さい。