コラム

ゴム−物理試験方法に使用される試験片につきまして
(抜き打ち刃使用の場合)

JIS K 6250

ゴム−物理試験方法に使用される試験片は、支給材からのブランク取りから加工方法・保管・状態・測定方法が分かるように混材が無いよう、重々注意し行わねばなりません。
混材無き様に印付けを行う時には、試験片に悪影響を起こさない物を選び、試験後でも分かる物を用います。

使用される試験片はt1.0±0.1mm、t2.0±0.2mm、t4.0±0.2mm、t6.3±0.3mm、t12.5±0.5mmなどです。

試験片作成に使用する抜き打ち刃について

試料が薄い時には固定刃の出番です。替え刃・回転刃を使います。
試料がt=4mm以上の時は回転刃を使用します。(打ち時に掛かる端面へのテンションを軽減させる為)
固定刃は常に鋭利でクリーンな状態を保持し、打ち抜き時のインパクトによって変形しない、関の刀匠で作られた様な高品質の鋼を用い、作り出された試験片を取出すエジェクター(t=4.2mm以下の場合)が追加されているのが良いとされます。

替え刃について

刃のはみ出しが2.5mm以下の場合、打ち抜いた試験片を取出すエジェクター付き(2.2mm以下の場合)の炭素鋼で製作されたものが望ましく、角度をもったかみそり刃が良いとされます。また、スペーサーとブロック(この二つで強固に固定するもの)に挟み込んでも変形出来る柔軟性が求められます。
硬質の試験片製作時には変形に気をつけねばなりません。

製品化されているゴムから円柱状の試験片を製作する場合、機械加工にふさわしい寸法へブランク取りを行い、定められた厚さに上下面が平行になる様に整えてから、回転刃を使い規定の経にします。回転刃を使わない時は小刀やカッターで規定の寸法に近づけてから研磨して仕上げます。

ゴムの試験片製作につきましては是非当社までお問い合わせ下さい。